《AMAMAMA(アマママ)》1986 
W 8000
D 25000
H 6000

遊具としての機能をもつ巨大モニュメント。

《AMAMAMA》は尼崎市制70周年記念モニュメントとして制作され、1986年、尼崎市記念公園に設置された。鑑賞するだけの彫刻作品ではなく、子供が中に入って遊ぶことができる。設計時、子供が好む黄色やピンク色のものを依頼されたが、榎はそれは大人が決めつけたものだと言い、当初のイメージ通り真っ黒な外観のままで制作することを押し通した。

しかし完成後まもなく、ホームレスや不良の溜り場になるなど治安上の問題が発生し、封鎖。市長に手紙を書いたり運動を起こすなど、役所とのやり取りの末、照明を当てるなどの改良を加えることを条件にようやく封鎖を解くことができたのは5年後のことであった。その後、現在に至るまで無事、中に入ることができるようになっている。2006年、《AMAMAMA》が完成して20年。《AMAMAMA》自身も子供が生まれるような年齢になっている。榎は今後、子供の《AMACCO》を制作することを構想している。

榎作品の中で唯一現存している作品。